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何のために作文を書くのか

明日から日本語学校の授業が再開します。ワタクシの夏休みが終わったのです。(仕事自体はずっとしていましたが。)
憂鬱になりながら、授業準備をしていて、これは難易度高いなと思ったものがあります。

短作文です。


授業で使っているのはこちら。
中級へ行こう 第2版

この本の練習問題には短作文がたんまり入っているのですが、
これってなんか、使いにくくないですか。
ワタクシだけ?
このお題で書くの、難しいよと思ってしまうのです。
試しに自分で書いてみたりするのですが、なんかつまらない文章しかできないんですよね。
文型の練習だから、文型だけ入っていればいいのでしょうが、
それにしてもなんだかなあ。
小論文対策にもならないし、実務的でもないし。

と、思いながら、授業準備を中断し、英語教育だとどうだろうと探してみました。
ワタクシのお気に入りのブログをチェックしていたら、こんなものを発見。
群馬県の高校の入試問題です。良問!



4コマまんが作文!答えのある作文だわ。
文法表現の練習として作文を行うのだったら、こういうのを「練習」で出すべきなんじゃないかなあ。
トレーニングのための作文なのだから。

作文には
「トレーニングのための作文」「コミュニケーションのための作文」があって、
コミュニケーションのための作文というのは、例えば小論文や国の紹介などのような、読み手があるもの。正直言って、こちらのほうが文型にとらわれず、自由度が高い反面、書きやすいと感じています。しかし、文型練習からは離れてしまう可能性があるよね。

件のテキストの練習での短作文はどちらだろう。
もやもやするのは、きちんと設定されていないからなんだろうなあ。
授業のときに設定すればいいのだろうけれど。
何のためにこの作文を書かせるのか、授業のたびに考えるこの頃。

あ、『中級へ行こう』は全体的に見れば決して悪いテキストではないですよ、念のため。

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