スキップしてメイン コンテンツに移動

高校の教科書を買いに行きました

駅から見えるこの看板が気になっていました。

そんなときにこの記事 教科書の聖地、新大久保へ潜入! を見つけて、興味をそそられたので行ってみることにしました。
ちょうど授業で小説的な何かを使いたいと思っていたのも理由です。

過去に授業で小説を何度か使っています。
それは日本語学校の上級クラスだったり、選択授業だったりしますが、
今回探していたのはプライベートレッスンで使いたかったからです。
教科書ならコンパクトにまとまっていて、さほど長くもないですし。

さて、上記の記事で読んでいて「普通の人でも学校の教科書が買える」と知っていたので、店に入ります。
「店」のドアを開けると事務机が並んでいて、お仕事中の人たちが…。

店じゃないのか?

どうやら間を抜けて勝手に入って行って、物色していいようですが、勇気がありませんでした…。小心者です。
しかし、ドアを開けて右手にすぐレジがありまして、そこで教科書を買っている人がいましたから、ちゃんと買えるのは間違いありません。
細い道を挟んで向かいに、開け放した倉庫のようなところがあり、壁全面が本棚で、パレットの上に教科書を平積みしているところがありましたので、そちらを見ることにしました。
お店(?)の様子はこちらのブログが詳しいです。【第一教科書】教科書をオトナ買いに行く。 | hideichi.com 

目的は高校の教科書です。
私が高校の時は「現代国語」という教科でしたが、今は教科名が違うのでしょうか。
「現代文」という教科書が並んでいるところをチェックしました。

いやあ、いろいろ載っていますね。
私が高校の現国でその日の授業と関係なく、つい読みふけってしまったのは、遠藤周作の『沈黙』でした。休み時間に「これ、おもしろい!」って友人たちに話したら、そこにいた全員が既に読んでいたということがありました。ああ、文学のすばらしさよ。
女子高生を授業中に夢中にさせた『沈黙』ですが、今の教科書にはないようです。

30分ほど店内(?)をうろうろして、購入したのはこの2冊。
地図なんていらなかったのに、すごくそそられて一緒に買ってしまいました。
恐るべし、教科書の世界。
「現代文B」には角田光代も川上弘美も小川洋子も載っています。エッセイストの酒井順子さんの文もあります。私が高校生の時には、皆まだ物書きではなかったかと思う面々です。
なぜか佐藤雅彦さんの文も載っているではないかーーー!
なるほど、「現代文」です。

でも、この教科書を選んだ決め手はこれ!
井伏鱒二『山椒魚』。

あれ、これって私が中学のときに教科書で読んだけど、今は高校で勉強するの?


日本の将来が少し不安になりました。






コメント

このブログの人気の投稿

Wordテンプレートを使って、ハンドアウトをきれいに作る

ワタクシの高校の時の物理の先生は、毎回自作のハンドアウトで授業をする人でした。 すごくおもしろくて、わかりやすい授業だったんですよ。 ハンドアウトも、とてもよく考えて作られたものだとわかる、すばらしいものでした。 そして、なにより、読みやすかった! これ、大事ですよ。おかげで周りの女子たち、みんな物理が好きでしたもの。 日本語学校の専任をしていたときに、いろいろな人が作ったテストやハンドアウトをたくさん見たのですが、結構みなさん、ざっくり作っているんですよね。 ざっくり。 テストとかでも、選択肢の間隔を揃えるだけで、ずいぶんすっきりすると思うのに、「ただベタ打ちしました!」という出来のもの。 いや、いいんですけどね。内容がよければ。 でもね、ちょっと気を付けるだけで大きく見た目が変わるんですよね。

クラスで音読練習

初中級レベルの教科書『中級へ行こう』が改訂されて、日本語学校の夏学期にちょうど取り組んでいました。 今回の改定でとてもいいと思ったのが、巻末にある漢字練習。 学習目標が 本文がルビなしでもひととおり読めるようになる。 漢字語彙を増やす なのです。 ワタクシ、授業スケジュールでここがあたるととても楽しみ。

OneNote に学習記録を残す ≪語学教師のOneNote 活用≫ 実験中!

以前、Evernote の使い方について書いたときに、「OneDrive がいわばバインダーノートなのに対し、Evernote はメモ帳なんだ」と書きました。   OneDrive とEvernote を使い分ける ≪語学教師のEvernote 活用法≫ 今でもその使い方は変わっていませんが、ここ数か月、プライベートレッスンの生徒さんの記録もデータで残すようにしています。(昔は紙に書いて、ファイルしていました。) そこで、Evernote に記録を残そうと思ったのですが、どうもすっきりしません。 そう、私にとってEvernote はメモ帳なので、わりと雑多なものが入っているのです。 一人の生徒さんをずっと追いかけるのに、もっとわかりやすいものはないかなと思って、ふと思い出しました。 ノート。 そう、バインダーみたいなノートがあるじゃないか。 それが OneNote です。 データをOnedrive に残しておきたいと思っていたので、ちょうどいいです。