2014年10月18日土曜日

高校の教科書を買いに行きました

駅から見えるこの看板が気になっていました。

そんなときにこの記事 教科書の聖地、新大久保へ潜入! を見つけて、興味をそそられたので行ってみることにしました。
ちょうど授業で小説的な何かを使いたいと思っていたのも理由です。

過去に授業で小説を何度か使っています。
それは日本語学校の上級クラスだったり、選択授業だったりしますが、
今回探していたのはプライベートレッスンで使いたかったからです。
教科書ならコンパクトにまとまっていて、さほど長くもないですし。

さて、上記の記事で読んでいて「普通の人でも学校の教科書が買える」と知っていたので、店に入ります。
「店」のドアを開けると事務机が並んでいて、お仕事中の人たちが…。

店じゃないのか?

どうやら間を抜けて勝手に入って行って、物色していいようですが、勇気がありませんでした…。小心者です。
しかし、ドアを開けて右手にすぐレジがありまして、そこで教科書を買っている人がいましたから、ちゃんと買えるのは間違いありません。
細い道を挟んで向かいに、開け放した倉庫のようなところがあり、壁全面が本棚で、パレットの上に教科書を平積みしているところがありましたので、そちらを見ることにしました。
お店(?)の様子はこちらのブログが詳しいです。【第一教科書】教科書をオトナ買いに行く。 | hideichi.com 

目的は高校の教科書です。
私が高校の時は「現代国語」という教科でしたが、今は教科名が違うのでしょうか。
「現代文」という教科書が並んでいるところをチェックしました。

いやあ、いろいろ載っていますね。
私が高校の現国でその日の授業と関係なく、つい読みふけってしまったのは、遠藤周作の『沈黙』でした。休み時間に「これ、おもしろい!」って友人たちに話したら、そこにいた全員が既に読んでいたということがありました。ああ、文学のすばらしさよ。
女子高生を授業中に夢中にさせた『沈黙』ですが、今の教科書にはないようです。

30分ほど店内(?)をうろうろして、購入したのはこの2冊。
地図なんていらなかったのに、すごくそそられて一緒に買ってしまいました。
恐るべし、教科書の世界。
「現代文B」には角田光代も川上弘美も小川洋子も載っています。エッセイストの酒井順子さんの文もあります。私が高校生の時には、皆まだ物書きではなかったかと思う面々です。
なぜか佐藤雅彦さんの文も載っているではないかーーー!
なるほど、「現代文」です。

でも、この教科書を選んだ決め手はこれ!
井伏鱒二『山椒魚』。

あれ、これって私が中学のときに教科書で読んだけど、今は高校で勉強するの?


日本の将来が少し不安になりました。






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