スキップしてメイン コンテンツに移動

「単語ってどうやって覚えるのだろう」問題

私はほぼ毎週、仕事のために小テストを作っています。ビジネスに使う言葉を覚えることが目的です。

某企業さんでの授業は、1日目に語彙の導入と練習、2日目に小テストというパターンで行っているのですが、この語彙、とても覚えにくいと学習者に評判です…。

企業さんがお金を出しての研修、語彙も企業さんから提示されたリストに基づいています。
仕事で使う言葉がexcelにずら~っと並んだものを渡されているのですが、どの順番でどれを教えるかは任されている状態。
さて、どうしよう。
私だったら、まとまった話の中に出てくる語彙という覚え方がいいんだけれど…。
当初1日目に渡したハンドアウトには日本語の語彙と英語の意味をセットにしたリストを付けました。
でも、テストは散々な結果に。

さて、先日発見した動画のなかに、「初級のクラスは絵を使うから覚えやすかった、そのあとはリストを渡されて、自分で覚えてと言われて…」などという意見がありました。
そうね、ビジュアルがつくと覚えやすいかもね。
ロゼッタストーンも語彙は写真とセットだもんね。

コースも半ばを過ぎ、後半戦に入ったところで、語彙リストをイラスト入りにしました。
というか、その企業のサイトなどから拝借したものを付けました。
しかも、せっかくウェブサイト一部なのだからと自宅でカラー印刷しましたよ。
そのハンドアウトを渡したら、学習者たちからは「おお~!」といい反応。
よしよし。

しかし、やはりテストはイマイチな出来…。
もしかして君たち、覚える気ないでしょ。

仕事では全く日本語を使っていない学習者の皆さんに、ビジネス用語を教える意味ってなんなんでしょうか。
「遅刻」も「有給休暇」もこのクラスで初めて知ったという方々です。
仕事で使うことがなくても、日本人の同僚たちとの雑談についていけるといいかなと思い、土曜日の夜に授業準備をするワタクシでした。

コメント

このブログの人気の投稿

Wordテンプレートを使って、ハンドアウトをきれいに作る

ワタクシの高校の時の物理の先生は、毎回自作のハンドアウトで授業をする人でした。 すごくおもしろくて、わかりやすい授業だったんですよ。 ハンドアウトも、とてもよく考えて作られたものだとわかる、すばらしいものでした。 そして、なにより、読みやすかった! これ、大事ですよ。おかげで周りの女子たち、みんな物理が好きでしたもの。 日本語学校の専任をしていたときに、いろいろな人が作ったテストやハンドアウトをたくさん見たのですが、結構みなさん、ざっくり作っているんですよね。 ざっくり。 テストとかでも、選択肢の間隔を揃えるだけで、ずいぶんすっきりすると思うのに、「ただベタ打ちしました!」という出来のもの。 いや、いいんですけどね。内容がよければ。 でもね、ちょっと気を付けるだけで大きく見た目が変わるんですよね。

クラスで音読練習

初中級レベルの教科書『中級へ行こう』が改訂されて、日本語学校の夏学期にちょうど取り組んでいました。 今回の改定でとてもいいと思ったのが、巻末にある漢字練習。 学習目標が 本文がルビなしでもひととおり読めるようになる。 漢字語彙を増やす なのです。 ワタクシ、授業スケジュールでここがあたるととても楽しみ。

OneNote に学習記録を残す ≪語学教師のOneNote 活用≫ 実験中!

以前、Evernote の使い方について書いたときに、「OneDrive がいわばバインダーノートなのに対し、Evernote はメモ帳なんだ」と書きました。   OneDrive とEvernote を使い分ける ≪語学教師のEvernote 活用法≫ 今でもその使い方は変わっていませんが、ここ数か月、プライベートレッスンの生徒さんの記録もデータで残すようにしています。(昔は紙に書いて、ファイルしていました。) そこで、Evernote に記録を残そうと思ったのですが、どうもすっきりしません。 そう、私にとってEvernote はメモ帳なので、わりと雑多なものが入っているのです。 一人の生徒さんをずっと追いかけるのに、もっとわかりやすいものはないかなと思って、ふと思い出しました。 ノート。 そう、バインダーみたいなノートがあるじゃないか。 それが OneNote です。 データをOnedrive に残しておきたいと思っていたので、ちょうどいいです。