2015年9月27日日曜日

日本語教師になるにはどうしたらいいでしょうか

「日本語教師」でGoogleさんを検索してみたら、Wikipediaが出たので見てみました。
概要がいきなり、この文とは!

例えば、「私は同僚にを貸してもらった」というで、「私」は車を「借りた」のに、どうして「貸す」を使うのだろうか、「貸してもらった」と「貸してくれた」は何が違うのかなど、生まれながらに日本語が普通に使えるのに説明に苦しむことからもわかるように、日本語を母語とする者なら誰でも日本語が教えられるというわけではない。

そうですね。誰でもできそうだけれど、誰もが仕事にできるわけではないのですよ。


昨年あたりから、売り手市場と言われている日本語教育業界ですが、そもそも日本語教師ってどうやってなるものなのかと聞かれましたので、お答えしましょう。
リンクもいっぱい貼っておいたので、気になる方はそちらもご覧ください。

数年前に仕分けの対象になって、立場が弱くなった(かもしれない)団体に日本語教育振興協会というところがあります。
ここは日本語教育機関の審査などを行っているのですが、対象は語学留学生が学ぶ日本語学校です。
ここの規定で、日本語教師の要件が決められています。
また、文化庁の指針では420時間以上の専門教育が必要とされています。
この2か所からのきまりで、
  1. 大学などで日本語教育を学んだ
  2. 日本語教育能力検定試験に合格した
  3. 養成講座で420時間以上の専門教育を受けた
  4. すでに4年以上の経験がある
のいずれかが、日本語教師になるには必要です。
これから仕事にしてみたい人が「すでに4年以上の経験」があるわけがないので、一番簡単な方法としては、養成講座に通うことでしょう。
でも養成講座、高いです。
だいたい60万円くらいします。
そして、期間が長いものだと2年ほどかかります。長すぎます。

大学で学んだのではないけれど、日本語教師になりたい人に私がおすすめできるのは、
できるだけ短期間に集中して学べる養成講座を選ぶことと、
直近の日本語教育能力検定試験に一発合格するようにものすごく勉強すること です。
420時間+検定合格!ですよ。

国内の日本語学校で教えようと思ったら、420時間だけより、検定に合格しているほうが強いです。雇う側からしたら、そんなものです。
そして、日本語学校で勉強する留学生は、そのほとんどが進学希望なので、自分自身でも久しぶりに必死に勉強することを思い出してみるのもいいんじゃないかな。

日本語教育能力試験のほかに、全養協日本語教師検定というものもあります。
ありますがなぜか、求人の応募要件に入っていることは稀です。
試験は1月です。

「資格がなくてもできるでしょ」という人もいらっしゃるかもしれません。
実際、なくてもできている人もいます。でも、そんなのは一握り。
仕事にしたいと思っているのでしたら、せめて検定に合格しましょう。
1年に1回しかチャンスがありませんので、一発合格ですよ!

そして、本当の闘いは教える立場になってからなんですけどね。

ちなみに日本語学校で留学生に教えたい場合、大卒であることがほぼ必須です。
求人広告に書いていなくても、必須です。学部は問いません。
大学院進学の相談を受けたりしますから。

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